離島での生活は憧れだけでは続かない。

都市部は商業施設や交通手段が整備されていることから、自然と忙しくなります。
インターネット環境が整ったことで、離島でもある程度の便利さは確保されてきましたが、それでも非常に不便さを感じます。
時間がゆっくりと流れるような生活に憧れを抱く方は多くいますが、移住が成功するかどうかは個人差があります。

まず、離島には都市部のような社会インフラが整っていないことがあります。
島の中に買い物をする場所がなく、週に数便の定期船に乗って海を渡り、食料などを大量に買い込むなど、都市部では考えられない苦労があります。
結婚して子供ができても、通わせる学校がない場合もあります。
いわゆる過疎化が進むのは、生活の不便さによるところが大きいからでしょう。
また、近所との繋がりが濃密になることも特徴です。
普段の生活では隣の人が何をしようと気にすることはありませんが、離島では、全てにおいて関心を持ち合うことが当たり前になります。
プライバシーが守られる部分は少なくなりますし、地域の会合や行事にも積極的に参加しないといけません。
これを怠ると大きなハンディキャップになります。
憧れだけで移住する場所を決めると失敗するケースが多いので、事前にインターネットで調べたり、実際に現地を訪れて細かい部分まで知った上で計画をすることがポイントです。

移住を薦めるサイトや情報誌には、原則としてメリットが多いのが特徴です。
そのためプラスのイメージしか湧かない人も多いと思います。
しかし実際には、メリットとデメリットの両方が存在するので、移住に際しては入念な情報収集が必要です。